活動 2018.3.13
地球温暖化が急速な勢いで進行しています。地球の平均気温は、2014年、2015年、2016年と観測史上最高を更新し、2017年も3番目に暑い年でした。平均気温は、産業革命前から約1℃上昇していて、それにともなう被害は甚大で取り返しのつかない損害も多くあります。このままでは、被害が一層大きくなることが警告されています。
一方で、「パリ協定」で世界は大きく変わりつつあります。平均気温の上昇を1.5~2℃に止めるために、「脱炭素」「自然エネルギー100%」の実践が進んでいます。特に、世界における自然エネルギーの普及はめざましいものがあり、普及による設置価格の低下、雇用の創出、地域の活性化が起こっています。国内では、未だその途上にあり、自然エネルギーの負の側面が伝えられ、悪い印象が広がっていることもあります。もちろん、自然エネルギーでも環境への悪影響はゼロではありません。しかし、そのために自然エネルギーを止めてしまうと、更に大きな人々や環境に悪影響を与えるエネルギーが増えてしまいます。大きな環境破壊につながる自然エネルギーの設置は避けなければいけないのですが、市民・地域主導で進めることで、負の側面を最小限に抑えることが可能であり、雇用を増やし地域を活性化することにつながります。
危険な気候変動のリスクを最小限にとどめ、将来の人々に多様な生物や植物と豊かな生態系、共存可能な環境を残すためにも、自然エネルギー100%を実現することが必要です。市民・地域主導の自然エネルギー設置への協力や、職場や地域で自然エネルギー100%をめざしていく活動は、わたしたち自身や地域が元気になっていくことにつながります。
福島の震災復興と地球温暖化防止のための市民・地域共同太陽光発電所
地域を豊かにする自然エネルギー(岡山県西粟倉村の小水力発電施設)の見学